こなきじじいの蓑処 ~怪異なし妙味あり~

こなきじじいって? 妖怪?爺?赤ん坊?

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柳田国男による
妖怪の「コナキジジ」

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柳田国男による
妖怪の「コナキジジ」

阿波の山分の村々で、山奥にいるという怪。
形は爺だというが赤児の啼声をする。

あるいは赤児の形に化けて山中で啼いているともいうのはこしらえ話らしい。
人が哀れに思って抱上げると俄かに重く放そうとしてもしがみついて離れず、 しまいにはその人の命を取るなど、ウブメやウバリオンと近い話になっている。

柳田国男『妖怪談義』より引用

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  • 1.柳田国男による
    妖怪の「コナキジジイ」

  • 2.ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の正義の味方の「子泣きじじい」

  • 3.多喜田昌裕による
    正体がばれた「子泣き爺」

  • 4.こなきじじいの
    故郷では

  • 5.こなきじじいの故郷情報

  • 6.サイト制作者の
    「こなきじじい」観

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ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の
(正義の味方の)「子泣きじじい」

ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の(正義の味方の)「子泣きじじい」

老人の姿をした妖怪。赤ん坊の泣き声で敵をおびき寄せ、体を重い石にして敵を押しつぶす。お酒が大好きでいつも酔っ払っては砂かけ婆から叱られている。

特設サイトより引用:https://www.toei-anim.co.jp/kitaro/character/06.php

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  • 1.柳田国男による
    妖怪の「コナキジジイ」

  • 2.ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の正義の味方の「子泣きじじい」

  • 3.多喜田昌裕による
    正体がばれた「子泣き爺」

  • 4.こなきじじいの
    故郷では

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    「こなきじじい」観

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多喜田昌裕による
正体がばれた「子泣き爺」

ずばりコナキヂヂの伝承地域に実在した「赤ん坊の声を真似る老人」が正体です。

山伏のような格好をし、電気があまり普及していない昭和初期、
暗闇の中で出会うと子供には怖い存在でした。
とある家族内にて、子供をしつける際に「オギャナキの〇〇が来るよ」と言ったといいます。
この方を知る大人にとっては怪異ではなかったそうですが。

武田明がこれを「子供の啼聲を真似る怪」として「山村語彙」に記載、
柳田国男が妖怪の1つとカウント。それを水木しげるがキャラクターとし、
1960年代の妖怪ブームに乗り全国に広まりました。

-参考-

小松和彦(編)「日本妖怪大全」内、京極夏彦「通俗的「妖怪」概念の成立に関する一考察」

市川寛也(2013) 「妖怪文化の現代的活用に関する研究 ―地域住民を主体とする妖怪存在の再創造の事例から―」

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  • 1.柳田国男による
    妖怪の「コナキジジイ」

  • 2.ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の正義の味方の「子泣きじじい」

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    正体がばれた「子泣き爺」

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    「こなきじじい」観

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こなきじじいの故郷では

鬼太郎シリーズが阿波に普及した頃も、実在の老人のイメージは残っていました。しかしながら漫画やアニメのこなきじじいのイメージの差異は指摘されなかったといいます。

1990年後半、多喜田昌裕が現地調査を始めたことにより、改めてこなきじじいの原型にスポットライトが当たりました。その後、妖怪ブームが訪れ、こなきじじいの石造が作られるなど観光資源化されていきました。

現地では実在の老人と知る人が増えましたが、こなきじじいらしさを出すために鬼太郎シリーズのビジュアルが採用されがちです。

-参考-
市川寛也(2013) 「妖怪文化の現代的活用に関する研究 ―地域住民を主体とする妖怪存在の再創造の事例から―」

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    妖怪の「コナキジジイ」

  • 2.ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の正義の味方の「子泣きじじい」

  • 3.多喜田昌裕による
    正体がばれた「子泣き爺」

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    故郷では

  • 5.こなきじじいの故郷情報

  • 6.サイト制作者の
    「こなきじじい」観

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こなきじじいの故郷情報

徳島県三好市山城町に念願叶って行ってきました!旅の様子をご覧ください。

阿波ナビ 「妖怪屋敷と石の博物館」

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  • 1.柳田国男による
    妖怪の「コナキジジイ」

  • 2.ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の正義の味方の「子泣きじじい」

  • 3.多喜田昌裕による
    正体がばれた「子泣き爺」

  • 4.こなきじじいの
    故郷では

  • 5.こなきじじいの故郷情報

  • 6.サイト制作者の
    「こなきじじい」観

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サイト制作者の
「こなきじじい」観

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サイト制作者の
「こなきじじい」観

正体からすると、見た目のアレンジは多様に伝承されたといえます。
是非診断チャートをご覧ください。

装備は水木しげるコーデの杖・蓑・腹当て・髭がよく見られ、
頭髪があるものは現状レアです。

人に恐れられる「怪」のイメージはぐんと減っています。
正体がばれた為に恐怖がなくなったのではなく、鬼太郎シリーズでの
ヒーローポジションが大きな原因でしょう。

出くわした人を無差別に襲えたのは妖怪になりたての頃のみかもしれません。
人とかなり仲良くなって現代を生き延びています。
油断させて脅かす機会を伺っているのかもしれませんが。。

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  • 1.柳田国男による
    妖怪の「コナキジジイ」

  • 2.ゲゲゲの鬼太郎アニメ6期の正義の味方の「子泣きじじい」

  • 3.多喜田昌裕による
    正体がばれた「子泣き爺」

  • 4.こなきじじいの
    故郷では

  • 5.こなきじじいの故郷情報

  • 6.サイト制作者の
    「こなきじじい」観

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こなきじじい空目カボチャ選手権

  • アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」4期の「言霊使いの罠」では
    鬼太郎の仲間たちが次々と正体の姿に変えられてしまいます。
    一反木綿は布切れに、ぬりかべは土壁に。
    そしてこなきじじいは怪しいお爺さんになるかと思えば、
    どっこいカボチャにされてしまいます。

  • このモデルは青森県津軽平内の「児泣き婆」です。
    赤ん坊のような声を出す婆を背負って帰り、
    鍋で煮るとカボチャになっていたとのこと。

こなきじじいに新たに加えられた
カボチャ要素で、
さらに楽しむべく、、、

空目カボチャ選手権を開催いたします

こなきじじいらしい!と思った際は
「こなきじじいだ!」をプッシュお願いします。

  • エントリーNo. 1

    「王道カボチャ」

    「児泣き婆」の話を聞いて
    こんなカボチャを想像したかもしれません。
    さあ!こなきじじいを感じ取りましょう

    こなきじじいだ!
    かぼちゃの写真
  • エントリーNo. 2

    「橙カボチャ」

    血色がとっても良く、
    表情まで浮かんできそうです。
    食用に向かないながらもとても艶やかです。

    こなきじじいだ!
    かぼちゃの写真
  • エントリーNo. 3

    「ダブルカボチャ」

    アニメのこなきじじいの
    頭部と彷彿される見事な割れ目です。
    鍋で見られて変身中といった所でしょうか。

    こなきじじいだ!
    かぼちゃの写真
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子泣き爺のイラスト